2020年電子コミック大賞BL部門受賞作、嫌いでいさせてについて、
- 嫌いでいさせてあらすじ感想
- キャラクターの詳細プロフィール
- 嫌いでいさせて作品の魅力
あらすじ感想やキャラクターのプロフィールなどをまとめてみました。
【嫌いでいさせて】のあらすじ
引用元:嫌いでいさせて
嫌いでいさせては2018年10月号に掲載された大ヒットBL作品です。
βと偽り学校生活を送るα×αに対してトラウマを持つ子持ちΩとの恋物語で、恋愛関係だけでなく家族との絆や、人のやさしさに触れていく物語となっています。
ドラマCD化もされ、重版も決定しているほど大人気の作品です。
1st seasonのあらすじ
引用元:嫌いでいさせて
ひとりで娘を育てるシングルマザーの雫斗は、ある日母親からの勧めで婚活パーティーに参加することになりました。
αに対してトラウマがある雫斗は、番を作らなくてもひとりで娘のしずくを守ると思っていたのですが、突然腕を引っ張られ「運命の番だ」と迫ってくる少年と出会います。
あまりの圧にその場を逃げ出した雫斗は、やっとの思いで決まった学校の用務員の初出勤の日、偶然か必然か運命の番だと迫ってきた少年土屋葉月と再会したのです。
ところかまわず迫ってくる葉月を最初は拒否していた雫斗ですが、過去に出会った身勝手に無理矢理雫斗を犯したαたちとは全く違う彼のひたむきな想いに徐々に惹かれていきました。
そんな中、突然葉月を運命の番だと名乗る女子生徒が現れ、自分と葉月の立場を指摘さたことで身を引くことにします。
そんな雫斗の変化を一番に感じたしずくは葉月の元へ行き、自分ではなにもできないと泣きながら「ママを守ってよ」と雫斗を葉月に託したのです。
自分の気持ちに蓋をして、しずくの為にと婚活パーティーに向かった雫斗の元へ葉月は向かったのでした。
2nd seasonのあらすじ
引用元:嫌いでいさせて
新たな家族湊が生まれ、幸せな日々を過ごす雫斗と葉月。
高校卒業後、母の会社を継ぐために勉強中の葉月と共に暮らしていく中で雫斗は、葉月に違和感を感じていました。
あんなにも子供たちの行事ごとには積極的に参加していた葉月が、突然消極的になっていたのでおかしいと思い、ある日葉月を問い詰めると、葉月は子育てに対してうまくできないことを悩んでいたのです。
そんな葉月の悩みも解決し、平穏な日々が訪れるかと思いきや、ある日葉月の忘れ物を届けにいった帰り道、雫斗にとってトラウマの相手村雨郁也と再会してしまいます。
村雨の身勝手な言い分に、ショックを受けた雫斗は、再び自分の中で抱え込んだことをしずくに指摘されますが、どうしても葉月に話せずにいました。
しずくが葉月に村雨とのことを話すと、葉月は静かに怒りの表情を浮かべ、子供たちを葉月の母に任せると雫斗になにがあったかを聞き出そうとします。
村雨とのことを話して嫌われたくないと言う雫斗に、葉月は「好きなΩを幸せにするのがαの義務」と抱きしめ事情を説明した雫斗は、改めてひとりで村雨の元へ乗り込む決意を固めたのです。
一方葉月もまた、裏で雫斗の為に動く準備を始めました。
嫌いでいさせての登場人物のプロフィール
嫌いでいさせての登場人たちの詳しいプロフィールを紹介していきます。
雫斗のプロフィール
引用元:嫌いでいさせて
- 名前:古賀雫斗(こがなおと)
- ポジション:受け
- 年齢:21歳→24歳
- 誕生日:12月20日
- 性格:頑張り屋、健気
- 属性:年上、ほだされ受け
娘をひとりで育てるΩのシングルマザーです。
過去のトラウマから番は作らないと思いながらも母親の勧めで行った婚活パーティーで葉月から運命の番だと迫られることに。
他のαと違う葉月を受け入れ番になることを決めます。
その後、葉月としずく、新しい家族の湊と共に幸せに暮らし始めますが、偶然昔のトラウマの相手と再会することになったのです。
葉月のプロフィール
引用元:嫌いでいさせて
- 名前:土屋葉月(つちやはづき)
- ポジション:攻め
- 年齢:17歳→20歳
- 誕生日:8月7日
- 性格:積極的、二面性
- 属性:年下、男前攻め
雫斗を一目見て、運命の番だと感じて迫ってきた高校生の少年。
αでありながら、Ωに対する世間の風当たりに対して疑問視していて学校ではβとして過ごしています。
小学校時代の友人との再会がきっかけで雫斗と番になりました。
番になってからは、同棲を始めますが、自身の息子である湊の子育てに対して悩んでいくことになります。
子供たちのプロフィール
次に子供たちのプロフィールについて。
古賀しずくのプロフィール
引用元:嫌いでいさせて
- 古賀しずく(こがしずく)
- 年齢:5歳→8歳
- 誕生日:10月4日
しっかり者で、ママのことが大好きな女の子で、葉月と共に暮らしだしたあとは、弟の湊の面倒をよく見て雫斗を度々助けています。
葉月とも仲が良く、雫斗が嫌がることは絶対にしないと信頼も厚い様子。
寝起きの寝癖がいつも凄く、葉月にブラッシングしてもらっています。
古賀湊のプロフィール
引用元:嫌いでいさせて
- 古賀湊(こがみなと)
- 年齢:0歳
- 誕生日:6月7日
葉月と雫斗の間に産まれ、すくすく成長中の男の子です。
しずくの弟で、しずくからも両親や祖母たちからも可愛がられています。
まだ喋ることはできませんが、葉月の背中を見てパパとカタコトでしゃべったことにより家族全員を驚かせました。
嫌いでいさせての魅力
引用元:嫌いでいさせて
BLアワード2021では、BESTシリーズ部門で6位、BEST BLCD部門5位など様々な賞を獲得した嫌いでいさせての魅力をまとめてみました。
人の温かさ
引用元:嫌いでいさせて
この作品の魅力は、雫斗と葉月の周りにいる人物たちのあたたかさです。
雫斗の生きる世界は、Ωに対する風当たりが強く雫斗もΩだと言う理由で何度も辛い思いをしてきましたが、雫斗には絶対的な味方である自身の母、そして娘のしずくがいてくれました。
また雫斗のΩ性を理解し、助けてくれる職場の上司や、Ωである雫斗を偏見なく受け入れてくれている葉月の友人京介や葉月の母など、この作品は葉月と雫斗の恋愛と同時に、あたたかい周りの人々に支えられ幸せになっていく姿が丁寧に描かれています。
Ωに対する考え方
引用元:嫌いでいさせて
この作品では、Ω性は何故差別されなければならないのかという性に対する考え方がそれぞれで描かれていました。
Ωだからという理由だけで強姦まがいなことをされ、劣等感の中で必死にしずくを守ってきた雫斗と、Ωに対する偏見を目の当たりにして、不快な思いをしていた葉月。
お互いが性に関することで傷付き、辛い思いをしていましたが、運命の番として出会ったことでその考え方が徐々に変化していきます。
今までΩだから、Ωのくせにと言われ続けてきた雫斗に対し、葉月から向けられる好意や周りの人からの想いを受けて、Ωに生まれてよかったと思っていく過程が涙なしでは見られません。
オメガバースの設定だからこそ描ける人間愛溢れる物語です。
嫌いでいさせてに登場するキャラクターのまとめ
引用元:嫌いでいさせて
過去の出来事により、αに対して恐怖心がある雫斗が、葉月の深い愛情で心を開きトラウマすらも乗り越えていこうとします。
自分がΩだからと言う思いを常に抱いていた雫斗が、葉月たちからの愛によって「Ωだからこそ今が幸せ」だと胸を張って言えるようになる姿はグッときました。
- βだと偽る男前α×心優しい子持ちΩ
- 魅力あふれる土屋ファミリー
- 周りからの愛で幸せを掴む雫斗と葉月
人の幸不幸や価値は性別なんかで決まらないというメッセージ性あふれる素敵な作品を、是非あなたの目で確かめてください。