BLアワード2020『BESTコミック部門』で6位を獲得した、倉橋トモ先生による幼馴染BL漫画「いつか恋になるまで」について、
- いつか恋になるまでのあらすじ
- 登場人物のプロフィール
- いつか恋になるまでの作品の感想と見どころ※ネタバレあり
などを中心に紹介していきます。
いつか恋になるまで上下巻のあらすじ
引用:いつか恋になるまで
イラストの上手さ | 5.0 |
ストーリーの深さ | 5.0 |
ほっこり度 | 5.0 |
スパダリ度 | 4.5 |
性表現の過激さ | 3.5 |
総合評価 | 4.5 |
2021年4月30日に発売された「明けても暮れても」が、本作の続編にあたるので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
そんないつか恋になるまでのあらすじをネタバレ込みで紹介していきましょう。
いつか恋になるまで上巻あらすじ
中学三年生の千秋と和馬と巴は小さい頃からずっと一緒にいた幼馴染で兄妹のような関係と思いきや、実は千秋は長年、和馬に片想い中で、そんな千秋と和馬は度々お泊りをし遊ぶ仲でしたが、ある日その関係性に変化が訪れます。
普段と変わらずお泊りをしたある日の夜、千秋が自慰をしているのを見てしまった和馬は、男友達の悪ノリの感覚で抜き合いをしてしまうのです。
その日から始まった抜き合いは和馬に彼女が出来ても続き、和馬に幼馴染としてしか見られていないと分かっている千秋はこの関係性に縋ってしまうのですが、ある夏祭りの日、千秋はついに想いを抑えられなくなり、諦めるいいきっかけだと思って和馬に告白します。
案の定、和馬に「そういう風にはみれない」と断られてしまうも、これでよかったんだと思う千秋でしたが、一方、和馬は少し前から千秋が時折見せる男らしい姿にドキッとし、彼女ができそうな千秋にもやもやするも、なかなか一歩を踏み出せないでいました。
そんな折、見かねた巴が和馬の背中を軽く押してくれて、千秋に「自分が千秋を好きになるまで、千秋も自分で好きでいろ」と言ってのけ、千秋はそんな和馬をズルいと思いつつも嬉しく思い、それから以前のように互いの家で遊んだりしていましたが、ふとした瞬間に、和馬は自分の気持ちに気づきーー?
いつか恋になるまで下巻あらすじ
引用:いつか恋になるまで
晴れて恋人同士になった千秋と和馬は、ついにセックス関係にまで進み、幸せな時間を過ごす二人ですが、和馬は、ふと「自分たちの関係を人に言えない」自分に気づきます。
一方、千秋はずっと真っすぐに和馬への気持ちを向けていて、未来のことまで考えていて、和馬の気持ちにもいち早く気が付くのです。
お互いを想うからこそ衝突する二人ですが、巴やオープンゲイの先輩・シゲさん、そして担任の先生に支えられ、背中を押され、ちゃんと向き合うようになり、これまでの千秋の真っすぐな想いが和馬にも届き、和馬は担任の先生の前で自分たちの関係を告白します。
そして迎えた卒業式では、巴から「海外に行く」と聞かされ衝撃を受けるも、またしても背中を押された千秋と和馬は、ついに自分たちのことを互いの母親に思いを伝えに行くのでした。
千秋と和馬の恋の行方
千秋は幼い頃から自分のことを守ってくれる和馬に、いつからか恋心を抱くようになりますが、和馬は自分のことをそういう対象で見ていないと理解し、気持ちを隠して過ごしていました。
そんな折、千秋の気持ちを知らない和馬から抜き合いを提案され承諾してしまい、これまでの幼馴染であり親友の関係に、抜き合いをする関係が追加されたまま、和馬に彼女ができてもズルズルとその関係を続けてしまいます。
物分かりのいいふりをしてきた千秋ですが、ある夏祭りの日、思わせぶりな態度をとる和馬にこの気持ちを終わらせようと玉砕覚悟で告白し、案の定そういう目で見れないと振られるのでした。
振られてもいつも通りの千秋と反対に、和馬は千秋の気持ちを知ってから千秋を意識しだし、ようやく自分の気持ちに気づき、二人の想いが結ばれます。
いつか恋になるまでの登場人物プロフィール
いつか恋になるまででメインとなる2人を中心にプロフィールを紹介していきます。
千秋のプロフィール
引用:いつか恋になるまで
- 名前:千秋(ちあき)
- ポジション:攻め
- 性格:ワンコ、ヘタレ、健気
- 属性:ゲイ、幼馴染、溺愛攻め、バレー部
物心ついた時から和馬のことが好きでしたが、幼馴染としてしか見られていないと分かっていたので、抜き合いをする関係に縋ってしまうのでした。
とにかく和馬のことが大好き、大型犬のようで見た目も可愛い系の顔ですが、たまに魅せる雄の顔に和馬もドキッとします。
和馬のプロフィール
引用:いつか恋になるまで
- 名前:和馬(かずま)
- ポジション:受け
- 性格:やんちゃ、ツンデレ、強気、ほだされ
- 属性:金髪、幼馴染、元サッカー部
小さい頃からナヨナヨしていて頼りない千秋を自分が守らないと、という気持ちでいたため千秋にのことを馬鹿にするような人には本気で怒ります。
幼馴染で親友としか思っていなかった千秋の雄な部分を見て、ドギマギする可愛らしい一面もあるので要注目です。
その他登場人物
いつか恋になるまでに登場するその他のキャラを見ていきましょう。
巴 (ともえ)
引用:いつか恋になるまで
五歳の時に両親を亡くし、以来、千秋と和馬の親が面倒を見ていたため二人とは長年の幼馴染であり兄妹のような関係です。
姉御肌なところがあるので、巴ちゃんなしじゃ二人の恋は発展途上のままだったかも?と思えるくらい、千秋と和馬にいいアシストをかけてくれます。
本條(ほんじょう)ちゃん
引用:いつか恋になるまで
千秋に片想いをしていましたが、千秋にきっぱりと振られてしまいますが、とても性格の良い子で、二人の恋路を邪魔することはしません。
見た目によらず大食いなところが可愛いくて、巴とはお泊りするほど仲良くなります。
シゲさん
引用:いつか恋になるまで
下巻に少し登場するサッカーがめちゃくちゃ上手なオープンゲイの先輩です。
続編にあたる「明けても暮れても」でも度々登場し、二人の背中を押してくれます。
いつか恋になるまでの感想と見どころ ※ネタバレあり
それでは、ここからはいつか恋になるまでの上下巻を実際に読んだ見どころと感想をネタバレありでご紹介します。
徐々にエロくなるセックスシーン
引用:いつか恋になるまで
上巻はエロ控えめでセックスこそしていませんが、エロシーンは十分エロいです。
そして下巻ではついにセックスをするようになり、お互いの家だったり、学校のトイレだったり、公園(昔からの秘密基地)だったり、もう止まりません。
特に、セックスになると、普段ワンコな千秋は雄の顔になり、強気な和馬は誘い受けのようになるので、たまらないです。
支えてくれる周囲の人の温かさ
この作品を安心して読める&オススメできる理由の一つが、「嫌な人が一人も出てこない」というところです。
オープンゲイのシゲさんはもちろん幼馴染の巴ちゃんは本当にできる女性で何度も二人に寄り添い助言をしてくれますが、自分たちの未来に悩む千秋と和馬を後押ししたいと思いつつも、自分にできることは限られていると感じる場面もありました。
それでも何かできることをしたいと思い、担任の先生にお願いするんです。
しかもこの担任の先生も良い人で、そんな社会人である先生からの言葉もあり二人は未来へと進む決心がついたのかなと思います。
いつか恋になるまでの感想
絵が上手で千秋と和馬が男前なだけでなく、風景描写も綺麗です。
そして、なんといっても繊細に心理描写がされているので、関係性BLが好きな方には刺さるシーンが多々あります。
上巻は物語の展開的に、エロシーンは控えめですが、その分、下巻には、ガッツリエロシーンが盛り込まれてくるので、言うことナシです。
個人的には、上巻の終盤で、和馬が、千秋と本郷ちゃんが一緒にいるとこに割って入って「千秋が好きなのは自分だ」と言ってのけるシーンが最高でした。
いつか恋になるまでのまとめ
「いつか恋になるまで」は、上下巻で発売されている幼馴染から恋人へと関係性の変化が見どころのBL漫画です。
そのため、
- 同い年の幼馴染BLが好き
- ワンコ攻め×ツンデレ受けが好き
- ストーリー性がしっかりしている作品が読みたい
- 純愛だけどエロシーンも読みたい
どれか一つでも当てはまる方に、特にオススメできます。
未来を見据えた恋人になった千秋と和馬のその後を見たい方は、続編にあたる「明けても暮れても -続 いつか恋になるまで-」もぜひチェックしてみてください。